ワイズ出版は、1990年代より東京・新宿を拠点に活動する独立系出版社です。日本映画・洋画に関する書籍を中心に、写真集、音楽書、絵本など幅広いジャンルの出版物を世に送り出してまいりました。設立から30年以上、大手出版社では扱いにくいテーマにも果敢に取り組み、映画文化の記録と継承に力を注いでいます。
出版の軸は「映画」と「写真」にあります。日本映画の黎明期から現代に至るまでの監督論、俳優のエッセイ、撮影現場の記録など、映画史の隙間を埋める書籍を数多く刊行してきました。写真家・荒木経惟との長年にわたる協力関係のもと、アーキー写真集シリーズをはじめとする写真集の出版も重要な柱となっています。
出版活動に加え、ドキュメンタリー映画の制作にも取り組んでいます。『ヘンリク』(2009年)、『ミヨコ』(2008年)、『蒸発』(2005年)の3本を発表し、いずれもインディペンデント映画として映画祭や独立系劇場で上映されました。イメージフォーラムフィルムフェスティバルでは『ミヨコ』がグランプリを受賞するなど、確かな評価を得ています。
著者や映画人との深い信頼関係を何より大切にしています。企画から編集、デザイン、印刷まで、一冊一冊に時間をかけた丁寧なものづくりを続けています。新宿の小さなオフィスから、映画を愛するすべての人へ——それがワイズ出版の変わらぬ姿勢です。